譚詩舎通信 No1
  Tanshisha             2007年8月5日
 


 ギャラリー譚詩舎は、8月5日に無事にオープンの日を迎えることが出来ました。開設にあたりましては、多くの皆様にご協力をいただきましたことを大変感謝致します。ありがとうございました。

 詩は、現実世界を、過去の人間の歴史を、言葉という手段を使って映し出し、その中での自分の在り様の是非を、静謐に、時には厳しく問いかけてきます。その上で、現実を超えた想像世界へと誘って美しい夢をみさせてくれます。詩に限らずどのような創造の分野でもそれは共通の認識であり、願いであると感じます。清里の森のギャラリー譚詩舎の、まだ名づけられない空間の中で、その願いがどのように膨らんでいき、また、遠くから、近くから、訪れて下さる皆様にとって、緑の見える窓辺が、それぞれに憩いと出会いの場になりますようにと努力してまいりたいと存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

  407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545−1  ギャラリー 
譚詩舎




 譚詩舎の会

 譚詩舎は、そのはじまりは、個人の小さな夢でした。詩を、音楽を、絵画を、建築を、それらを通して、この世の中の美しいものに出会いたい、いい対話の場を共有したい、という、多くの方の願いを聞きながら、さらにその夢を膨らませ、具体的な構想を進めていきました。四月の始め、寒々しかった、がらんどうの一室を整備し、たくさんの本箱を並べ、机や椅子をそろえていきました。その時期、東京では桜が咲き、満開の春が訪れていても、清里はまだ真冬の中、裸木が枝をふるわせ、小鳥たちもひっそりと隠れているようでした。空間がかたちとなったのは、五月の半ばでしたが、それでもまだ清里の桜は咲かず、霙降る日に足がすくんだこともありました。それでも、少しづつ、少しづつ風景に緑色が絵の具を足すようにふえ、東京から小海線に乗り換えるたびに希望も満ちてくるようでした。満ちないのは、運んでも運んでも埋まらない本棚でした。たった一人の力はやはり想像以上に小さく、その力で、なし得ることの限界も知るようになりました。

 新しい空間は、私自身の意志と願いで、形として整えましたが、そこに吹き込まれるべき最も必要で、最も大切なものは、今、そしてこれから、期待して訪れて下さる皆様の熱いお心であると信じます。新しい出会いを求めて訪れる方にも開かれたものにしていきたいと思います。個人の夢のはじまりと言いながらも、それを語っていくうちに、貴重な本を贈って下さったり、空間を飾る画を貸して下さる方もありました。ごあいさつに書きましたヴォルプスヴェーデの画家、ハインリッヒ・フォーゲラーのエッチングの原画をもオープン間近にお借りできることとなり、8月半ばまで、ほぼ2週間掲げることが出来ます。こうして譚詩舎は、はじまります。

 譚詩舎のギャラリー空間を、皆様の場として活用し、豊かなものにしていけますように、そしてこれからの運営と存続のために、どうぞご協力とご意見を、またご教示を賜りますようにお願い致します。


(譚詩舎の会・会員募集)

年会費  一般会員 3000円
     維持会員 (1口)5000円

 会員の方は入場無料、空間の利用優先、各種イベントのご案内、割引、通信送付。
 会員申し込み、あるいは他のご希望などございましたら、お伝え下さい。

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