謎の挿絵画家
小林かいちの世界
第T期 2008年5月17日(土)〜6月14日(土)
第U期 2008年7月11日(金)〜7月26日(土)
開館日 金曜日〜日曜日 11:30〜17:00
(日曜日のみ16:30閉館)
企画展入場料800円

大正の終わりの頃から昭和ヒト桁の時代にかけて、京都でアール・デコ風の絵葉書・絵封筒を過剰な色彩と、ものさびしげな人物像で彩った画家が注目されています。画家の名は「小林かいち」。同時代の抒情画家竹久夢二や加藤まさを、蕗谷虹児などに触発された跡はみえますが、作品はどんどん過激な色彩へと移り、かいちの活躍した1930年代を突き抜けて、かえって平成の「今」の時代の若い人々の心を写しているようです。とはいっても、その経歴についてはほとんど解明されていない画家。その「謎」のゆえか、しばらくは「大正の写楽」の呼び声でよばれていました。とりわけ、2008年初頭、女性雑誌『ドマーニ』新年号がこの「小林かいち」の版画作品を付録とし、年間カレンダーを作成して以来、かいちの人気はさらなる高まりを見せていて、その注目度はとどまる気配はありません。本年、東京での展示はありましたが、昨年400点弱を展観した小杉放菴記念日光美術館での大展覧会のあと、残念ながら関東圏でのかいちの大展示はありませんでした。
この清里《譚詩舎》での「小林かいちの世界展」は、日光でのかいち展示をふたたび見たいという人々の、さらに、日光で見ることのできなかった人々の熱い願いを受けての開催となります。展示スペースとしては多少手狭空間ですので、二期の展示替えで多くのかいち作品を楽しんでいただく予定です。「京都アール・デコ」と称される小林かいちです。その鮮烈な色彩を、清里の涼風の中でご覧いただけますように、詩と画の館《譚詩舎》へぜひ足をお運び下さい。
●企画 帝塚山学院大学文学都よろずぶらんな−
●協力 小林嘉寿 山田俊幸(帝塚山学院大学文学部教授) 京都精華大学情報館 高畠華宵大正ロマン館 芳賀直子(舞踊研究家)
富山由紀子(早稲田大学大学院) 小林かいちプロジェクト(中塚玲子事務所) 「ドマーニ」 「銀花」